遮熱シート・遮熱塗料・断熱材の比較

遮熱シート・遮熱塗料・断熱材…工場や倉庫の暑さ対策には複数の選択肢があります。それぞれの仕組みや強み、弱みを比較して、建物の条件に合った選び方を解説します。

3工法の基本的な違い

暑さ対策の3工法は、熱への「アプローチ」がそれぞれ異なります。

遮熱シート

IS遮熱シートの施工後写真

屋根下で輻射熱を反射し、室内に入れない

遮熱塗料

遮熱塗料

屋根表面で日射を反射し、屋根自体の温度上昇を抑える

断熱材

断熱材

熱の伝わりを遅らせ、室内への到達を遅延させる

比較表

比較項目 遮熱シート(IS遮熱シート) 遮熱塗料 断熱材
仕組み 輻射熱を反射して侵入を防ぐ 屋根表面で日射を反射 熱の伝わりを遅らせる
効果の均一性 シート全面で均一に効果を発揮 職人の技量で塗りムラが出やすい 継ぎ目で断熱性能に差が出る場合あり
耐久性 屋根内施工+防錆コーティングで劣化しにくい 風雨・紫外線で経年劣化、定期的な塗り替えが必要 素材による(湿気に弱いものも)
メンテナンス 電源不要・塗り替え不要 数年ごとの塗り替え費用が発生 基本不要だが結露リスクに注意
施工場所 屋根下・天井裏・壁・機械設備(屋内作業中心) 屋根表面(屋外作業・足場設置が必要) 屋根裏・壁内(大規模工事になりやすい)
不燃対応 不燃材料(国交省認定取得) 製品による 製品による
施工中の稼働 条件により稼働しながら可能(要現地確認) 足場設置が必要(屋外) 大規模工事で稼働停止が必要な場合あり

条件別・選び方

以下のチェックリストで、自社の条件に近いものを確認してください。

遮熱シートが向いている条件

  • 屋根からの輻射熱が暑さの主原因(折板屋根の工場・倉庫)
  • 効果の均一性を重視する
  • 塗り替えなどのメンテナンスコストを抑えたい
  • 不燃材料の使用が必要(内装制限のある建物)
  • 稼働しながら施工したい

遮熱塗料が向いている条件

  • 屋根表面の日射吸収を抑えたい
  • 外観の変更を伴わない対策がよい
  • 比較的小規模な屋根で施工する
  • 定期的な塗り替えに対応できる

断熱材が向いている条件

  • 冬場の保温も兼ねたい
  • 伝導熱の遮断が主目的
  • 壁面からの熱侵入も抑えたい

複数工法の併用という選択肢

どれが良いか悪いかではなく、建物の条件や予算に応じて複数を組み合わせることも選択肢のひとつです。

  • 遮熱シート+空調:輻射熱をブロックしつつ空調で空気を冷やす。空調効率が向上
  • 遮熱シート+断熱材:遮熱で輻射熱を反射し、断熱材で伝導熱を遅らせる二重対策
  • 遮熱シート+遮熱塗料:屋根の外側と内側の両面から遮熱する
よくある質問
遮熱シートは屋根下でシート全面に均一な効果を発揮し、塗りムラの問題がありません。
遮熱塗料は屋根表面で日射を反射しますが、塗りムラや経年劣化が課題となります。
輻射熱への根本対策としては、遮熱シートの方が安定した効果を得やすいと考えています。
断熱材は熱の伝わりを遅らせる素材。
夏場は屋根からの輻射熱が絶えず放射されるため、断熱材だけでは蓄熱が進み、室温が上がり続けます。
遮熱シートは輻射熱を「反射」して入れない仕組みなので、断熱材とは異なるアプローチで暑さを抑えます。
初期費用は施工面積や建物条件、工法によって大きく異なります。IS遮熱シートの場合、図面と内部写真で概算見積が可能です。
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IS遮熱シートの導入可否や概算費用、工期の目安は、現場の状況を伺いながら個別にご案内しています。事例資料のご請求や現地調査のご依頼もお気軽にお問い合わせください。

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